そよかぜ便り

些細な日常をお届けします!

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ばあさんの独り言

床擦れが痛くてねえ、あっ…ああ… まじで痛そうで嫌なんだよなあ年取りたくないなあ ヒプマイの曲って最初聞くと「なんや曲(違和感)」ってなるけどスルメ曲というか段々馴染んで実家のような安心感を感じられるようになっていくんだよね 今はその中の一例であ…

じいさんの独り言

ワシはおじいさんなんじゃよ。フォッフォッフオッ。

連続テレビ小説 ゆうぐも(13)

転入から3日、決して優柔不断な訳でもないが、夕子は未だに部活を決めかねていた。1日置きにどちらかの部活の見学に行っていた。 夕子は、秋の肌寒い朝の教室で、単語テストの勉強をしていた。 「おはよう」 鈴子がカバンを下ろし、話しかけてきた。 「おはよー…

連続テレビ小説 ゆうぐも (12)

それはまるで謁見であった。 王女の雪解けのような白い肌に照らされ、黒い制服はまるで白い衣裳のようであった。 王女の髪は茶色がかっていて、夕陽の下では白っぽく見えた。 色素の薄い目は、優しげに彼女を眼差しでいた。 形のいい薔薇色の唇は、ふわりと…

連続テレビ小説(11) ゆうぐも

夕子は中央棟の階段を登り、第一音楽室の前に着いた。天使、そんな言葉が、夕子の頭に浮かんだ。少女たちの織り成す旋律は、まるで夕暮れの天使のもののようであった。ただ、練習中ともあり、なかなか入り難い張り詰めた雰囲気で、夕子はドアの窓からそっと…

連続テレビ小説(10) ゆうぐも

時は流れて11月になり、学生は長袖を着る季節となった。夕子は放課後、前の席の女子生徒に連れられ、ダンス部の見学に来ていた。ダンス部は、朝は校庭で、放課後は体育館棟の2階で練習を行っていた。以前居た共学校では、ダンス部はアイドルダンスを踊ってい…

連続テレビ小説 ゆうぐも(9)

夕子は生真面目な質であった。部活の練習にも欠かさず参加していた。だが、部としては彼女が11月に辞めることが分かっていたので、大会向けの練習の時は、彼女は一番後ろのポジションで踊らされていた。彼女としても、それは問題がなかった。一つ気がかりだ…

連続テレビ小説 ゆうぐも(8)

それは太陽がうるさいくらいに照りつける朝であった。 夕子は夏休み以降は学校を辞めてしまうので、補講も、部活も行く必要はなかった。しかし、自分の意思で夏休みの間は元の学校での夏休みを過ごすことを決めていた。 水泳バッグを持って正門に着くと、顎…

ナイト・オン・ザ・

三島由紀夫の生きてた時代に行きたい。 お勝手と、お勝手口があった時代。 なんで連続殺人鬼が好きって言うと、清楚で美人な教養のある像じゃなくて、キモいピアスのあいた煙草吸ってるメンヘラみたいな像で捉えられなきゃ行けないんだろ。 あたしはウブな産…

連続テレビ小説 ゆうぐも(7)

夕子は決して体を動かすのが得意ではなかったが、ダンス部に所属していた。何処の学校でも往々にしてそうだが、ダンス部というだけで、一目置かれるからである。また、夕子にはこれといってやりたい競技もなかった。 ダンス部の部員はやはり派手好きというか…

連続テレビ小説 ゆうぐも(6)

「次の学校に行っても、私の事覚えていてくれますか…?」 前の学校で、夕子は疎まれていた。 新しい環境に在る時、人は自分を強く見せようとする。特にそれが中学生という、まだ子供の領域に居る段階であれば。彼らはそれとなく、自分の家柄を、学歴を、素晴ら…

連続テレビ小説 ゆうぐも(5)

夕子が何気なく、当たり障りなく会話を交わしていると、始業の時間となった。学力が変わらない学校に推薦で編入してきたため、授業の難易度はそれほど上がらなかった。しかし、周りの集中度合いは、以前の学校の方が高かった気がする。ポーズは、成程今の学…

連続テレビ小説 ゆうぐも(4)

ホームルームが始まるところで、1年風組の教室前には担任教師たちが待機していた。彼女たちは時間ぴったりに教室に入っていく。夕子の姿を認めると、担任の女教師は相好を崩した。それは夕子の器量のためである。女教師はその容姿から、彼女が排斥されること…

連続テレビ小説 ゆうぐも(3)

夕子の通う中高一貫校は、宗教系の学校ではなかったが、戦後にできた比較的新しい学校であるため、他校のいい所を盗んでいた。そのひとつがシスター制である。 一つ上の学年にシスターがつき、面倒を見たり、相談に乗ったりする仕組みである。生徒はこれによ…

連続テレビ小説 ゆうぐも(2)

夕子は吊革に捕まり、電車に揺られている。今日が初登校である。夕子は東日本に生まれ、西日本に移り、再び東に帰ってきたのである。しかし住宅の手配が進まず、転居は彼女の入学に間に合わなかった。そこで、11月になって、夕子は編入することとなった。 夕…

連続テレビ小説 ゆうぐも(1)  再放送

私はサガンにはなれなかった。別になりたくもなかった。 嘘、なりたかった。 でも、そんなことはどうでもいい。 彼女はららぽーとの服屋から出てきた。黒い制服を纏って。その顔は赤く上気していた。彼女の頬を染めていたのは、他でもない、彼女自身に値札が…

別に

あーーーこれはなんなんですかね