そよかぜ便り

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久しぶりのお便り

サクラのつぼみ/大落古利根川緑道 2013/03/16 春日部市: masaharus-eye☆2nd

 

皆さん、お久しぶりです。如何お過ごしでしょうか。

私はと言いますと、小旅行で、埼玉県春日部市に来ております。

皆さんは、来たことがありますか?

私は、初めてです。

 

春日部駅に降り立った時、あれは西口だったかしら、閑散とした駅前ロータリーの様子に風情を感じました。ロータリーを抜けた大通りには、銀行やパチンコ店、飲食店が並んでいました。少し脇道にそれると、ララガーデン春日部が見えて参ります。

 

旅行に来たというのに、勿体ないかしら。私は映画を見ましたよ。

『MARECH-三月の行進』という映画です。

なんてことはないティーンエイジャーの恋愛映画でした。そうそう、皆さん、ティーンエイジャーとは13歳からのことを言うんですよ。

eleven, twelve, thirteen ですからね。

私はいつもとは違って、塩バター以外のポップコーンを買いました。なぜでしょう。

 

映画館から出て、一ノ割駅に向かいました。改札を出たときに、セブンイレブンの前を、春を呼ぶ南風が吹き去っていきました。私はたい焼きを買って、食べ歩きをしました。

三連休とはいえ平日、だからでしょうか。人通りも少なく、歩きやすかったです。

 

大関古利根川の河原までやってきました。たい焼きは既に、食べ終わっています。

もう少ししたら、桜が咲きそうな予感です。

私は、ふと、おかしなことを考えてしまいます。

もし、桜が咲いていれば、

ここに一人で来ていなければ、なんて。

でも、桜は咲いていないし私は一人です。

 

私は河原沿いを歩いてみることにしました。暫く歩くと、児童館が見えてきます。

子供たちがはつらつと遊んでいる姿に、それを見守るお父さん、お母さんの姿に、思わず表情がほころびました。

皆さんは、どうですか?児童館で遊んでいた季節は、あったのでしょうか。

私は引き返すことにしました。

 

すっかり夕方になっていて、私は河原のベンチに腰を下ろしました。

目の前には、中学校があります。その中学校の手前の教室の窓ガラスと、奥の廊下の窓ガラスがぴったり重なっていて、奥の窓ガラスから差し込む夕陽が、教室、窓を突き抜けて、私の網膜に届きました。

 

皆さん、私がしている旅行の目的は、分かりましたね。センチメンタルジャーニーってやつです。詳細は前回の記事に書きましたけれど。

単純な話、私より相応しい人がいたってだけですね。

でもね、どうしても、日々の生活で…阿佐ヶ谷の雑貨店で、荻窪のカレー屋さんで、中野のお洋服やさんで、吉祥寺のカフェで、そこにいるはずのない人がいれば、なんてことを考えてしまうんです。

あの時、こうしていれば、何が違ったんだろう、なんて考えて…

そうしていくうちに、あの子が幸せそうにあの人と「日々の生活」を送っていることを思い出してしまいます。

ですから、私はそういったことを考えないために、今までに来たことのない場所に来てみることにしました。

 

でも、皆さんは自由です。就職活動は恋愛と違いますからね。好きな人を選ぶことだってできるのです。私は、好きになる人を、選べなかった。だから、皆さんは傷つく相手を選んでしまってる、と思ったら、ちょっと、立ち止まって考えてみてくださいね。

 

 

 

ホテル プラザ5より愛をこめて

2013年 3月21日

そよかぜ就活塾 山崎 加代子