そよかぜ便り

些細な日常をお届けします!

将来像、そしてラメラ、それはわたしたちについて

Q. あなたのなっていたい将来像はなんですか

 

 

私は、ショートカットで適当で丁寧な暮らしをする人になりたいです。

地味なユニクロのジャケットと、無印良品のおやつ。

こまねこの世界。

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(参考写真)

雨の休日に暖かいココアを作って、NHKの午後の地味な番組を見て、きんぴらのある献立を作って、夜はNHKの地味なニュースを見て、読書をしたり日記を、オレンジ色の可愛らしい小さなお花の形のしたランプの下でつけたり。

休日の日中は縫い物をしたり、さり気ない絵を書いたり。

で、暇が出来たら出会い系で5人くらいデートを作ってそれと日替わりで会うみたいな。

でも自分は既婚がいい。

でも、30代だったらそんなこともできるのかしらね。

分からないけど、そんな枯れていながらも毎日を楽しめる、超熟のCMみたいな生活がしたい。

とKitriを聞いてると思う。

平日は激務でおけ。

 

でも若いうちは高いバッグや服も欲しいし、高級なリゾートホテルにも泊まってみたい。老いが追いついて置いていかれるまえに。

好きな人と一緒にがいいけど。

あ、でもそれも既婚がいい。

ってか夫とリゾートホテルなんて行かないだろ知らんけど…そんなの村上龍の小説にはないですよ…アウトレットとかイオンモールなら分かるけど…

でも好きな人と結婚したいし…結婚したらあくまでも結婚相手になっちゃうのかなぁ

ってか何がいいのか全然わからなくなってきた

ラメラみたいになってる

 

ラメラとは、ラカンの考えた究極の生命体です。

彼は、ただ生きたいと願った。そして、死ぬための全てを排除した。感情も、器官も、内臓も、五感も。

その結果、そこには物体だけが残った。

それはもはや無機物である。

究極に生きることを望んだ結果、最早死んでいるのと同然になってしまったのである。

なんという皮肉。でも彼は生きている。

 

これがラメラです。

つまり中身が消えて執着だけが残った状態。

 

チェシャ猫は消えました。そのニタニタ笑いだけを残して。

 

 

どうして、美しい真実を、あなたの心の中を描くのにグロテスクな描写を書く必要があるんでしょうか。

私たちは、言葉に素直になりたくない。

だから、照れ隠しかもしれない。

人が人を殺すのは、恥ずかしいことだ。その人にそれを見られるのは恥ずかしい。だから、バラバラにしたり食べたりするんでしょうか。罪悪感を感じるのでしょうか。

だって、その人が死にきれずに呻いていたら恥ずかしい。

だから何度も刺して絶命させたいのでしょうか。

分からないけど、私たちは、現実界に触れないと、本当のことを言えないのかもしれない。

ラッフルズホテル』の萌子は、想像界から象徴界を通り越して現実界にいってしまった。

けれど彼女の名前はラッフルズホテルの「moeko」と刻まれた言葉によって象徴界に残った。

彼女が嫌ったセンチメンタルがそこにあったとしても、言葉にすることが陳腐だったとしても、彼女は象徴界に存在を引き止められてしまった。

 

あたしはピザを取ってそれを食べようとした。だけどそのピザを見てたらなぜだかあなたのことを思い出してしまってどうしても食べる気にならなかった。口元にトマトソースが付いてるって?いいえこれは、吸血の痕だわ。あたしは立ち上がって水を飲もうとした。足元で雑誌がクシャッと音を立てた。よく見ると部屋中に服やら雑誌やらが散乱していて、気持ち悪い。服が盛り上がっているのを無理やりどかすとソファが現れてそこに横たわったけど、何も思い出せない。昨日には戻れない。分からない。ナポリタンと同じくらい分からない。ああどうか吸血鬼さんに死ぬほど酷く殺されたい。だけど吸血鬼はあたしだ。

 

何が言いたかったかと言うと