そよかぜ便り

些細な日常をお届けします!

高校生の頃思っていたこと

わたしは早く大人になりたい。
もったいないからだ。

 

例えば、とても美味しそうなケーキを食べている時は幸せだ。でも、なんだか食べながらももったいないような気がしてしまう。


食べ終わって、ああ、美味しかったなあと思い出す方が、もったいないと思いながら食べている時よりも幸せなような気がするのだ。

 

だから、こんな風に高校生活を送っているよりも、後から高校生活が楽しかったなあと思う方が、いい。

 

というのも、自我が芽生えて、小説や、マンガを読む度に、ほとんどがその舞台となる「高校生活」に憧れを抱いていたからだ。

 

だから尚更、高校生活を大切に生きないと、後から思い出して、創作物の中のものと同じような、「青春」が出来たなと思えるようなものにしないと、と思って、食べながらももったいなくなってしまうのだ。

 

教室から窓を眺めるとき、夕暮れの電車に乗る時、朝焼けのホームに立つ時、プールの後の授業で、ウトウトする時。私は今青春できているだろうか?とそういう雑念が邪魔をする。

 

だから早く大人になりたい。