そよかぜ便り

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文学談話 2駅目 jack in the box

なんとか目を開けて起き上がると、グワン、と視界が揺れた。ついでに頭の中の金物が、グワングワンと鳴り響く。

寝すぎか、二日酔いか、分からないが、また布団に潜る。

シーツには涙のあとが残っていた。

 

こんな話も、した覚えがある。

箱の中に関係を構築してしまえば、楽だ、という話だ。

私たちは電車内で立っていた。重そうなリュックサックを背負った彼女は、やじろべえのようにフラフラしていた。

やっぱり、登場人物の人間関係も、行われるやり取りも、何らかの箱の中に置いた方が楽だよね。

SNSを見ながら話す女子学生にはよくある事だが、彼女の中では見ているものとの関連性があるが、こちらからすると突拍子のないこと言われ、思わず訝しげな顔をしてしまう。そこに不快感があったわけではないのだが。

彼女は私の顔を覗き込んで、困ったように笑った。

話を要約すると、例えば、2人の人間の関係を主軸に据えた物語を書く場合、2人には、関係の出来上がるきっかけとなる共通の居場所や出来事、もしくは、2人が長く話し、具体的に関わるところを描写できる、カフェや図書室などの2人の場所を用意すると、書きやすいというのだ。

だから、私たちのように、同じ団体に属し、毎回一緒に電車で帰り、話をするという関係は、物語の舞台としては楽な構成だと言うのだ。

 

えーーー、それは安直すぎない?っていうかそもそも、ただ電車で喋ってるだけなのに文学の中に自分たちのこと置き換えちゃうなんて恥ずかしいよ、、っていうか、この人私の事好きなのかなぁ、、、